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カッター汚泥処理対策に使用されるウォーター・リサイクル工法について

脱水・再生処理を行いながら排水をリサイクルする工法で、カッター工事はもちろん、河川などでの工事や、作業スペースが十分に取れない現場などでも採用される工法です。

ウォーター・リサイクル工法とは?

コンクリートやアスファルトに切り込みを入れる際、ダイヤモンドカッター刃を冷却するために、水を使って作業を行います。冷却に使った水には切削粉が混ざり、ヘドロ化してしまったりコンクリート成分と水が反応してアルカリ性になったりするため、環境によくありません。

ウォーター・リサイクル工法は、冷却に使用した水から汚泥を分離させ、脱水処理や中和処理を行なって、濾過した水を再び冷却水として再利用できる水を作る工法です。脱水によってできる脱水ケーキもリサイクルできます。廃棄処分するものを最小限まで抑えられ、現場での汚泥水処理が可能なため、現場を汚さずに工事ができます。

では、具体的にウォーター・リサイクル工法にどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

ウォーター・リサイクル工法の特徴

排水の垂れ流し解決

冷却に使用して切削粉が混ざった汚泥水は、排水ホースを通って機械のメインタンクに運ばれます。メインタンク内で水を攪拌したのち沈殿させ、汚泥を分離させるのが一次工程です。その後二次工程で分離させた汚泥を脱水し、さらに水を分離させます。分離した水は冷却水として再利用できるので、排水をそのまま垂れ流す心配がなく、自然環境に配慮した作業ができます。

アルカリ水溶液の中和

コンクリート成分が水に反応してできたアルカリ性水溶液を、炭酸ガスによって中和させられるのも特徴です。一次工程で攪拌と沈澱を行う際に、炭酸ガスが送り込まれ、ph5.8〜8.5まで中和できます。これは排水基準を満たす中和レベルです。

コストの低減

脱水すると脱水ケーキができますが、この脱水ケーキに含まれる水分は22.6%まで抑えられます。そのため袋詰めにしても汚れた水が漏れ出てしまう心配がなく、リサイクルを行う際も運搬が簡単です。中間処分施設での処理コストが抑えられる上、処分時の物理的な負担も軽減されます。

ウォーター・リサイクル工法なら環境に配慮した工事ができる

あらゆる場面で環境への配慮が求められる今、使用した水を再利用することで排水をなくすウォーター・リサイクル工法は、これからの時代に求められる工法といえます。環境に配慮できるだけでなく、コストも削減できるため、メリットは非常に多いです。カッター防汚処理対策を導入するなら、ウォーター・リサイクル工法を検討してみてはいかがでしょうか。

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