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カッター工事の工法は、大きく分けると「湿式」「乾式」の2種類になります。どちらにもメリット・デメリットがあり、現場に合わせて適切なほうを選択します。
ここでは、カッター工事における湿式と乾式の特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。
コンクリートカッターは、カッターのブレードの違いによって2種類に分けられ、これが「湿式」か「乾式」かということになります。
ブレードに水をあてて冷やしながら切断を行う「湿式ブレード」と、水をあてないで使用する「乾式ブレード」に分けられます。
基本的に、湿式ブレードは水タンクを搭載していることもあり、大型の機種が多くなっています。
湿式のメリットは、乾式に比べるとコストが低いことと、切断時の粉塵が出ないことが挙げられます。
一方デメリットとしては、粉塵は出ないものの、切断時に使用する水がアスファルトの粉体と混じって汚濁水となるため、その処理が必要になることです。この汚濁水は「カッター汚泥」と呼ばれ、産業廃棄物という扱いになるため、適切な方法での処理が必要になります。
乾式のメリットは、切断時に水が発生しないためカッター汚泥が発生せず、比較的処理が楽という点にあります。粉塵は発生しますが、乾式の場合はマシンに付けられた集塵機で吸い上げるという形になります。
一方デメリットは、湿式に比べるとコストが高くなるという点です。冷却水を使用しなくても切断が可能なブレードを使用している分、湿式よりもそのコストは高くなるのです。
湿式、乾式それぞれに向いている使い方があり、適材適所での使い分けが重要だと言えます。
湿式は、アスファルトやコンクリートを切断する道路カッターで主に使われており、乾式は、ディスクグラインダーやエンジンカッターなどに主に使用されています。
それぞれ、湿式用・乾式用と設計が異なるため、異なる用途のカッターを使用しても効果は得にくく、故障するリスクも高まります。湿式用には湿式用のカッターを、乾式用には乾式用のカッターを、工具に合わせた適切な使い方が求められます。
湿式、乾式と2種類の方式があるカッター工事ですが、それぞれの特徴を理解したうえで適切なほうを選択することが大切です。
また、カッター工事を行ううえで忘れてはいけないのが廃棄物の処理問題。湿式工法の場合、発生するカッター汚泥は産業廃棄物として適切な処理が必要になります。カッター工事会社を選ぶときは、工事だけでなくその後の廃棄物の処理についても頼れる会社を選ぶことが大切です。
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