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ウォータージェット工法

この記事を要約すると、、、
  • ウォータージェット工法は超高圧水を利用し、コンクリートの斫りや塗装剥離、洗浄など多用途に対応
  • 振動が少なく、対象物の健全な部分を保護しながら脆弱部だけを除去可能
  • 水が使える環境であれば施工可能だが、騒音や振動が大きく、周囲への配慮が必要
この工法を利用することで、環境を汚さずに構造物の修繕や仕上げ作業が可能になり、耐久性向上や美観の回復が期待できます。

ウォータージェット工法の特徴

水の力で対象物の表面をカッティング

ウォータージェット工法は、ジェットポンプから出る超高圧水の力で対象物の表面を削るカッティング工法です。
ウォータージェットはほとんど全ての素材に対して使用することが可能で、建物の躯体に振動を与えないため施工箇所を問わず活用できる点が特徴です。
対象物表面の脆弱な部分をはつることで、頑丈で健全な部分だけを残せるため、施工の仕上げとしてよく使われる工法です。

水が使える場所ならどこでも使用可能

超高圧水で対象物を切断するウォータージェット工法は、屋外など水が使用できて水養生が比較的容易な環境に適した施工方法です。
水が使える限り施工箇所に制限はなく、作業員が入るスペースさえあれば挟所や高所での作業にも対応可能です。
切断できる対象物としては、コンクリートが該当します。ウォータージェット工法はコンクリートの斫り工事だけでなく、構造物表面の塗装を剥がしたり洗浄したりする際にも使われます。

他の工法と比べて騒音や振動は大きめ

超高圧水による打撃で構造物の表面を削るウォータージェット工法は、他のカッティング工法と比較して発生する振動や騒音のレベルが高いことが特徴です。
一般的に、ウォータージェットポンプから発生する騒音は75〜85デシベル、はつり箇所から発生する騒音は90〜105デシベルと言われています。
100デシベルの目安は、電車が通過するガード下と同程度の騒音と言われているため、騒音トラブルが懸念される工事現場には適していない工法と言えます。

コンクリート切断以外にできること

汚れや付着物を洗浄

ウォータージェット工法では水流を活かして対象物を傷つけることなく洗浄作業することができます。高い場所や狭い場所などの手作業しにくい場所であっても簡単に洗浄でき、コンクリート構造物やタイル・石材などを使った外壁に付着した汚れや切りくずといった異物を洗浄したりバリ取りをしたりすることができます。

具体的にはトンネルの明色化や建物の美観回復・落書き消しなどに使われています。

塗装や付着物を剥がす

ウォータージェットの圧力を活かし、対象物の母体部分を傷つけずに壁面や床面などの塗装や付着物をはがしていくのに利用されています。ウォータージェット工法を使うことで環境にも優しい乖離工事にすることができ、これまで使われていた化学溶剤やサンダーがけよりも汚染物質を発生させません。また、乖離塗膜が水に覆われることで粉塵による公害も抑えることができます。

具体的には既存塗装を乖離させて除去したり塗装前の下地処理を行ったりなど、様々な場面で利用されています。

斫る

ウォータージェットの超高圧水流による衝撃と水流の力によるクサビ効果で、アスファルトやコンクリート構造物のひび割れや浮きといった脆くなっている変状部を除去します。また、斫ると塩化物イオンをはじめとした劣化につながるものや鉄筋に発生しているサビなども落とすので、構造物の耐久性を高めることができます。

具体的には高速道路やトンネルなどの補修・補強工事やコンクリート構造物の塩害・凍害・中性化といった場面で利用されています。

参照元:日進機工株式会社_ウォータージェット工法(https://nissinkiko.com/water-jet/)

ウォータージェット工法のまとめ

施工場所は選ばないが、周囲への騒音や振動に配慮が必要

ウォータージェット工法は、水を使用できる環境であればどのような場所でも活用できるという点がメリットです。
一方で、他のカッティング工法と比較すると施工時に発生する騒音や振動のレベルが大きいため、作業現場の周囲に与える影響を考慮する必要があります。

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