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カッター工事において、危険予知は重要です。もしもの場合を想定しながら工事を進めることで、事故を未然に防ぐことができます。もちろん、1人ひとりがきちんと理解し、危険予知をすることが何よりも大切です。ここではカッター工事における危険予知の重要性と作業時の注意点を紹介します。
カッター工事においては、気の緩みが大きな事故につながってしまうため、常に危険を予知しておくことが重要です。いつも行っている工事作業中には気が緩んでしまいがちですが、工事現場には災害リスクが潜んでいます。特にカッター工事には大型の機械が使用されるため、ちょっとしたミスで命を落とす危険性もあります。
危険予知の訓練は、KYT(危険予知トレーニング)と呼ばれます。作業場において災害につながる危険性を探し出し、対策する能力を高めるための訓練です。メンバー同士でどのような危険が潜んでいるかを見つけ出し、話し合いながら対策を検討します。
正しい道具の扱い方は何よりも大切です。
チェーンソー・エンジンカッターの場合は、前ハンドルは左手で、後ろハンドルは右手で確実に保持しましょう。そして両足を開いてバランスを確保することも大切。また肩よりも高い位置での使用はしない、というのが原則です。
キックバックとは、使用している最中に突然チェーンソーやエンジンカッターが作業者の方に跳ね返るという現象です。キックバックによって重症事故・死亡事故も多く発生しています。ガイドバーの先端上部あたりに対象物が接触すると起こりやすいため、キックバックの可能性があることを十分に理解し、注意した上で作業しましょう。
カッター工事の作業者に対しては、事業者が特別教育に準じた教育を実施するようにと求められています。危険性を認識しないもしくは軽視して作業するケースを避けるために、危険性や使用方法を伝えて安全の大切さを学ぶ機会を確保することも大切です。
カッター工事は、危険を伴う作業です。適した道具の使い方をして、万が一の危険をしっかりと理解しておくだけで、安全性はうんと高まります。危険性を軽視して作業をすることがないように、知識を身に着けて作業を行うようにしましょう。
切断に際し、グリップ角度は15°以内に納めましょう。刃の接線に対し急角度で当てるとキックバックゾーンに食い込みやすくなります。必ず刃の下側1/4を使い、上側は切削に使わないよう注意してください。また、腰より高い位置の切断は腕力依存が増し、疲労で刃ブレが発生しがちです。踏み台ではなく作業足場を組み、刃中心が胸下〜腰上に来る高さに調整してから作業してください。
事故防止には、火花・火種管理も大事です。金属切断中に発生するスパークを想定し、近くの可燃物は取り除いておきましょう。やむを得ず近接する場合は防火シートで養生し、消火器(粉末ABC)を2本以上用意ししてから作業に入ります。
切断終了後はただちに冷やし、表面温度を50℃以下にしてから六角レンチで取り外します。乾いたまま放置するとマイクロクラックが進行するためです。使用時間ログを取っておき、交換基準を超えたらすぐに交換するというのも良い方法といえます。
環境も安全を考える上では大事なことです。連続稼働30分を超える場合は、低濃度用粉じん計で測定しましょう。基準値超過時は対策を行う必要があります。またエンジンカッターの使用は、騒音対策が必要です。遮音シートで囲い込むか防音ボックスを設置し、ヒアリングプロテクターを準備しておきます。
その他、アルミ・マグネシウム合金や繊維強化プラを切断する場合、粉じんが爆発限界濃度に達する恐れがあります。換気風速、湿度、火源排除の三点に注意してください。
使用する道具も安全性が高いものを選ぶという方法もあります。非常停止レバーでブレード回転を即時停止できるブレーキ付きモデルの採用も検討してみてください。
エンジン回転数異常や過負荷を検知したらLEDで警告するIoTタグを装着し、管理室へ自動ログ送信するという方法も考えられます。どうしてもコストがかかってしまうので取捨選択という形になりますが、安全対策の方法は多様であるということを押さえておくと良いでしょう。
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