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目地カッター工事を行う目的とは

コンクリートやアスファルトでできている舗装を整えたり、切断したりする際に行われる「カッター工事」。こちらの記事では、目地を作成する目地カッター工事について、目地の役割・工事の目的・工事にかかる施工単価などをまとめています。

この記事を要約すると、、、
  • 目地カッター工事はコンクリートの初期ひび割れを防ぎ、耐久性や美観を向上させるために重要
  • 目地の幅や深さは用途に応じて3~20mm、深さは10~40mmが一般的
  • 施工単価は400円/箇所から、条件や工法で変動するため見積もりが必要
目地カッター工事の目的や特徴を理解することで、舗装の寿命を延ばし、補修コストの削減や景観の向上に役立てられます。

目地の役割とは

目地とは、駐車場や玄関まわりの土間コンクリートに入っているスリットのことです。コンクリートが割れやすい性質をもっているため、ひび割れを防ぐ目的であえてスリットを入れ、長持ちさせることができます。

目地は、車1台が駐車できるスペースであれば1本程度を入れるようにします。コンクリートの厚みにもよりますが、通路の場合3mから4mのあいだに1本を入れ、幅は80mm以上が目安です。砂利や芝生を目地の部分に敷いてライン代わりにします。

目地カッター工事を行う目的

目地を入れるための工事は「目地カッター工事」と呼ばれます。コンクリートの上にカッター機を走らせて、目地を物理的に入れていく工事です。ゴミなどの障害物がないクリーンな環境であれば、乾式のカッター機が作業に適しています。

目地カッター工事の第一の目的は、コンクリート打設から2日以内に発生しやすい初期のひび割れを防ぐことです。また、コンクリート打設から4日以降は完全にコンクリートが乾くため、目地を入れやすくなります。

また、コンクリートやアスファルトに溝を切るために使用される専門的な工事方法であり、道路や建物の耐久性を向上させるために重要な役割を果たします。主に道路の亀裂を防ぎ、コンクリートが温度変化によって膨張・収縮する際に発生するひび割れをコントロールするために使用されます。

定期的な目地処理を行うことで、舗装の寿命を延ばし、補修コストを削減することができます。

目地カッター工事の特徴

目地カッター工事の特徴として、まず高精度な切断が挙げられます。専用のカッターを使用することで、均一で正確な溝を作ることができ、ひび割れの原因となる応力を効率的に逃がすことが可能です。また、騒音や振動を最小限に抑える技術が進化しており、周辺環境への配慮がなされています。

さらに、カッター工事は耐久性の向上だけでなく、美観面にも貢献します。正確に切断された目地は、見た目の美しさを保ちながら舗装面を維持できるため、都市景観の向上にも寄与します。このように、目地カッター工事は、機能性と美観の両立を実現する重要な工事手法です。

目地カッターを入れる幅や深さの目安

コンクリートカッターの目地幅の目安は、一般的に3㎜~6㎜など設計や計画によって定められているようですが、大型構造物や高荷重がかかる場所などは10mm~20mmで行う場合もあります。目地カッターを入れる深さはコンクリートの厚さの1/4kから1/3、10mm~40mmが一般的です。場合によっては100mm以上の深い目地を入れられることもあります。ただ、深くなるほど工事費用が高くなり、かつ深い部分ではヒビ割れが発生しにくいため、20mmまでの深さでの工事が多い傾向です。これらの目安は、具体的な施工の要件や使用環境により異なるため、現場の状況や設計仕様に応じて適切に調整することが重要です。

目地カッターの施工単価

目地カッターを使う施工は、幅3mm・深さ10mmのソフカット工法で400円からとなります。1mあたりで2,000円前後の価格帯としている業者もあります。

施行回数、端部の手切りカットやカッターの種類によって単価が異なるほか、作業環境や施工条件に応じて単価が変動します。詳しくは現場での見積もりが必要になりますので、工事の担当者と話し合いのうえ、現地調査や見積もりを経て確認しましょう。

目地カッター工事で用いられる工法

目地カッター工事では、床や床板、舗装された面などを切断する際にダイヤモンドブレードを取り付けた機械を走らせる「フラットソーイング工法」が行われます。

目地カッター工事の一種であり、コンクリート舗装の打ち替えや撤去部分の切断など、さまざまな目的に使われます。詳しくは以下のページでご確認ください。

目地カッター工事の施工イメージ

【工事場面に合った工法・特徴で選ぶ】長野のカッター工事会社3選

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